色彩検定1級2次:マンセル表の暗記

色彩検定1級2次のマンセル暗記

色彩検定1級の2次試験は、カラーカードを切り貼りする試験。

センスを問うような問題ではなく、問題文に合致するカードを切って貼っていきます。
問題文に合致するカードはカードに対するマンセル表から選ぶ事が多い。

例:中明度でトーナル配色のトライアド
・トーナル配色なので、sf、d、ltg、g辺りから選ぶ(特にdがトーナルらしく見える)。
・その中で中明度(4.5~6.5)のもの。
・色相は8色おき 24/3

解答例:d2、d10、sf18

多くの問題がマンセル表が必要です。私が色彩検定1級の2次試験を受けた時は、試験開始後の最初の15~20分は、下記のような表を書き出しました。
残りの75~80分で表を見ながらひたすらカードの切り貼りです。
※表は丸暗記します。覚え方は下部で説明。

マンセル表
色彩検定1級で一番大変なのがこの表の暗記かと思います。
色彩検定1級2次の勉強期間はほぼ毎日書いていました。
この表の暗記を乗り越えると後は難しくないので気合で突破しましょう。



マンセル暗記1日目:色相とVトーン

Vトーン

マンセル数値は、H(色相)、V(明度)、C(彩度)で成り立っています。そしてカラーカードはトーンと番号だけで表示されています。

1日目は、カラーカードの番号に対するH(色相)とVトーンに対するマンセル値を覚えます。覚える部分はピンクの部分です。

色相は、語呂合わせで覚えても、イメージで覚えてもよいでしょう。
覚えやすい方法で覚えて下さい。

8番の黄色に向けて明るくなっていき、8をピークに明度が下がっていきます。大体0.5きざみですが、5~6、10~11が1.0の差です。

彩度は2の赤付近が最も高く、そこから14.0が4つ続きます。
青緑付近が最も低く、色相14から10.0が3つ続きます。

色相18~23の青紫辺りは3.5/11.5と明度、彩度共に同じ値が続きます。
明度は17も同じですね。
最後の24で、明度が0.5上がり、彩度は1.0上がります。

ひと通り覚えたら、2~3回くり返し書きましょう。
広告の裏など利用するとよいでしょう。
また、丸暗記というものはすぐ忘れるので、次の日も書き出して下さい。

書くのが面倒であれば、色彩検定1級2次対策テキスト問題集のマンセル対応表を紙などで隠し、マンセル値を(心の中で)読み上げるとよいでしょう。


マンセル暗記2日目:bトーンとdpトーン

bトーン

次はbトーンとdpトーンを覚えてみましょう。

bトーンは明度が6.0から始まり、4まで0.5きざみで、6、8になるときそれぞれ1.0上がります。その後、10、12になる時にそれぞれ1.0下がり、そこからまた0.5下がります。
※右表の青い数字参照。

18から22は明度、彩度共に同じ値なので、ここは覚えやすいでしょう(実は全部のトーンが同じ法則です)。
最後の24は、明度、彩度共に0.5上がります。

bの彩度は最初が12.0、4と6が11.5と同じ値。
8になるとまた0.5下がり、10、12はそれぞれ1.0下がります。
14と16はまた0.5下がって8.5と同じ値。

上記のbトーンの法則は、dpトーンにも当てはまり、明度が3.5から始まって同じように数値が変化していきます。
彩度も11.5から始まり、同じ差で変化していきます。

※上記表の青い字が差です。これを見てみると一定の法則があることに気付きます。

2~3回書き出し、前の日に覚えたVトーンももう一度書き出すとよいでしょう。



マンセル暗記3日目:lt+、sf、d、dk

中彩度

え?今日は4トーンも覚えるの?!
ええ。4トーンです。
でも、大丈夫。

今日の4トーンは覚えやすいんですよ。
同じ数値が続くパターンが多く、法則も4トーンに共通しているからです。

右の表をご覧ください。
明度は4トーンとも大体0.5きざみ。
18~22は同じ数値(水色の部分)。

彩度は2、4、6と同じ数値が続き、次の2つ(8、10)が0.5きざみ。12~16がまた同じ数値が続き、さらに18~22が同じ数値。

しかもですよ!しかも!
sfとdの彩度は同じ!おまけにdkの彩度は、sfとdより0.5低いだけ。
上の表のピンク色のところが連続で同じ数字の部分。肌色の部分が例外。
dkは14と16が同じ明度なので間違えないように気をつけましょう。

どう?覚えやすいでしょ?今日は一気に進んじゃいましょう。

覚えた後は2~3回繰り返し、1日目、2日目に覚えたトーンもくり返しましょう。


マンセル暗記4日目:p+、ltg、g、dkg

合格証書

昨日に続き、今日も覚えやすいトーンです。

なんせp+を除いて、他は彩度が同じ数値続きだからです。
p+だけ最初の3つが彩度3.5ですが他は3.0
ltgとgは全色相彩度が2.0
dkgは全色相彩度が1.5
彩度はもう速攻ですね!

明度も同じ数値が続く部分が多いので覚えやすい。p+だけちょっと例外で、6~10が0.5きざみ。
他のトーンは2~4、6~10、12~16、18~22が同じ数値続き。最後の色相24は4トーンとも明度が0.5上がります。

明度の数値が変わる部分はすべて0.5の差なのも分かりやすいですね!

覚えた後は2~3回繰り返し、1~3日に覚えたものも書き出しましょう。
今日で一番上の表(カラーカードに対するマンセル表)が完成すると思います。

以後の学習は、実際に色彩検定1級2次の問題をテキスト問題集で解いていくので、1日に1回は上記の表(カラーカードに対するマンセル表)を書くことになります
毎日書いていると否が応でも記憶が定着します。

※テキスト問題集についてはこちらのページをご参照下さい。


番外編:無彩色

カラーカードの中には無彩色もあります。

カードにはGy-5.5などと書かれており、マンセルに直すとN5.5などという表記になります。
WはN9.5、BKはN1.5となります。

つまり覚えるのは、Nという表示。そしてWとBKの数値。速攻で終わります。
(試験中でも無彩色のカラーカードに対するマンセル値は表に書きませんでした)


最初の2日だけ大変

振り返ってみると、マンセル表を覚えるのに後の2日はさほど苦労しませんでした。

比較的覚えにくいのは例外が多いbトーンとdpトーン。
そうはいってもある程度規則的になっていますので、繰り返し学習で突破しましょう。

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