秘書検定1級は事務職、受付等に役立つ資格

秘書検定1級

秘書検定1級は、秘書だけでなく、事務職、接客業など様々な職種に役立つ資格です。
システムエンジニアやデザイナーなどの技術職も人とのやり取りは必ず発生するので、すべての職業に役立つ資格であります。

他の級同様に、敬語、謙譲語、丁寧語、その他ビジネスマナーなどはもちろんですが、それ以上に複雑な状況でどのように対応するかまで問題は多岐にわたります。
職場の人間関係でお悩みの方、仕事が複雑になってきたという方に適しています。

秘書検定は準1級まででも十分役に立ち、企業へのアピールも強いものですが、1級を勉強することによってさらに仕事上での対応に磨きをかけることになります。
ワンランク上の事務員、ワンランク上の秘書、感じの良い接客をしたい方などに適しています。

なお、学生さんの場合は、無理をして1級まで取る必要はなく、準1級を取ったら、後は他の必要な資格を取ったり、就職試験の勉強にかかることをお勧めします。
秘書検定1級は、社会人になってからでも遅くなく、準1級を取った後にもっと感じの良さを磨きたいという場合に適しています。


秘書検定1級の概要

秘書検定1級の難易度:
1級の合格率は、30~35%ですが、筆記と面接に分けると、筆記試験57%前後、面接試験57%前後です。
合格率は準1級とさほど変わりありませんが、面接試験がやや難しく、面接2~3回目受験組も入った合格率となっています。推測ですが、筆記、面接とストレートに1発合格する場合の合格率は25%前後くらいに減るのではないかと予想されます。
しかし1回で受かろうが2回で受かろうが資格の価値は同じなので根気よくいきましょう!

偏差値に換算すると53付近で、分野は違いますが日商簿記検定2級と同じくらいの難易度。
(資格偏差値についてはこちら

役に立つ度:★★★★★(最高)
※準1級も同様なので、準1級を勉強された後に挑戦されることをお勧めします。

種類:公的資格 主催者:実務技能検定協会

学習時間の目安:1日30分~1時間くらい。
個人差はあると思いますが、準1級同様に3~4ヶ月くらいが目安です。
しっかりと身に付けたい方は6ヶ月集中して勉強するとよいでしょう。

秘書検定の受験料:1級 6,100円  準1級 4,900円
1級は、準1級とのセット受験はできません。

試験の時期:6月、11月(面接は、7月~8月、12月~翌年1月)

※お近くの書店、もしくはインターネットからの申込みも可能です。



秘書検定1級は、まず集中講義をマスターすべし

秘書検定1級のテキスト問題集は、集中講義1冊でOK。

集中講義は解説や説明だけでなく、実際の過去問が載せてあり、その問題を解きながら学習していく方式です。

一見分厚くて尻込みしそうな感じですが、分かりやすくて例題も多いので、進めやすい。巻末の模擬試験2回分にも頻出問題が出てきますが、最初から合格点が取れなくても、1つ1つ丁寧に覚えていけば大丈夫。

このテキストに載っている問題を3回以上繰り返して覚えれば、合格点はほぼクリアできると思います。
注意すべきは、説明部分にも例題が載っていることがあり、その例題が出題されたケースもよくあるので、説明部分の例題も見落とさずに丁寧に学習することです。

パソコンのワードやメモ帳に説明部分の問題を打ち込んで、それを何回も解けるようにしておくのもよいでしょう。

秘書検定1級の筆記はすべて記述であり、選択式ではありませんが、その分部分点が狙いやすいという利点もあります。しっかりと対策しておけば問題ありません。

面接の部分も、流れが詳しく書かれています。
例題もありますので、しっかり練習しましょう。


次に秘書検定1級過去問に取りかかる

秘書検定1級は集中講義だけでも合格点は狙えますが、より堅固なものとするには、秘書検定1級実問題集(過去問)をしておくとよいでしょう。

実問題集には、直近6回分の過去問があり、解き進めて行くと、見たことがある問題や類似問題が何度も出題されていることに気づくはずです。
また、集中講義で学習したことが角度を変えて出題されているものもありました。

そう、過去問を解けば解くほど、知識や解き方が身に付き、合格をより確かなものにします。

また、集中講義で見たことがある問題であっても忘れていることがあるので、復習という意味でも大きな役割を果たしてくれます。

どんな試験であっても過去問は重要。
一度出た問題は、また出題される可能性が高いのです。


余裕があれば新クリアテストも解いておこう

秘書検定1級は、準1級を合格してから取り掛かるのが合格の近道。

秘書検定準1級を受験された方の中には、新クリアテストをお持ちの方もいらっしゃると思います。

この新クリアテスト、問題と解答が見開きページになっており、とても使いやすく、細切れ時間に便利。

まとまった時間が取れない時の復習や力試しに重宝します。

また、面接の流れや例題も多いので、その点も助かります。

集中講義を学習し終えた方であれば、3~4日くらいでマスターできます。
過去問に出てきた問題(今後出題される可能性が高い問題)も多いので、やっておいて損はないでしょう。



秘書検定1級と準1級の面接の違い

まず、秘書検定1級の面接と準1級の面接の違いを見てみましょう。

・報告文が長い。
準1級では50字程度の短い報告文が、1級では200字と4倍長くなります。
多いときは250~300字にのぼることも。
また、1級では「ご報告申し上げたいことがございますが・・・」ではなく、「○○についてご報告申し上げたいのですが・・・」とテーマを入れる必要があります。

・面接官を来客に見立てたロールプレイング
準1級は、パネルを見てそれに応じたセリフとしぐさをする方式でしたが、1級では実際の人と接してのやり取りとなります。
そうは言っても定型化されており、大きく分けて約束がある場合とない場合があります。もっと細かくパターン化できるのですが、それはまた別記事で取り上げようと思います。面接官(来客)の言葉に対する言葉は、集中講義や新クリアテストに書いてあります。
しっかりと覚え、頭が真っ白になっても適切な言葉が出てくるくらい練習しましょう。

・1級でも、最初に「面接番号○番。○○と申します。よろしくお願いいたします」と挨拶する部分があります。準1級を突破された方であれば、ここでつまずく方はいないと思いますが、慌てないように面接試験の流れは見ておきましょう。

なお、1級になって報告文が長くなり、覚えられるかどうか不安という方も多いのですが、課題を読んで覚える時間は来客のロールプレイングの情報と合わせて5分。
これくらいあれば6~7割は覚えられますし、忘れた部分があったり、少々抜けてしまっても合否には影響しません。また、忘れた部分は自分で作ってもよいのです。
また、完全に頭が真っ白で一言も思い出せない場合も、切り抜ける方法がありますが、これもまた別記事で取り上げます。
この試験は記憶力を問うものではないので、課題文の6~7割覚えていれば大体OK。
(覚え方についてはまた記事にします)

それよりも前傾姿勢を深く、おじぎを丁寧に行うなど気をつけて下さい。


秘書検定1級面接のDVDに関して

秘書検定1級の面接DVDは、どちらかといえば問題提起をしたDVD。

最初は面接の流れから始まりますが、それ以降は、自分で正解を探す部分が発生します。

正しいのはこちらというような説明はほとんどなく、この人の立ち居振る舞い方でどこがよくなくてどこをどう直したらよいかご研究くださいみたいなことを言っています。

なんだ、正しい方法を教えてくれていないじゃないか!と怒るなかれ。

基本的な立ち居振る舞い(前傾姿勢やお辞儀、座り方、立ち方、適度に間を置いた話し方等)は、秘書検定準1級のDVDや書籍で勉強したので身についています。
そこへ笑顔や感じのよさ、正しい声の抑揚(イキイキとした感じ)等をもってくるとよいでしょう。

準1級合格者であれば、1級のDVDを見て気づくところがあるはずです。
・ロールプレイングをしている人の顔がこわばっていると思いませんか?
・髪が前にかかっていますね。
・お辞儀が早すぎる、雑。
・前傾姿勢ができていない。

いずれにしても1級の面接試験も難しいというほどのものではなく、準1級で学んだ基本をふまえて、感じの良い笑顔、ハキハキと抑揚のある声で話す、落ち着いた動作などを心がければ大丈夫。
もちろん、日ごろの練習は必要ですが、55%も受かる試験(2~3回目受験組を入れた合格率ですが)なので自信をもって挑んでください。


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