法人税の申告と納付はソフトを使ってスムーズに

経理:法人税の申告書作りと納付

ある日、小さな会社の法人税の申告と納付を頼まれました。
その会社の社長は税理士さんに頼むという選択肢は考えなかったようです。

もちろん、その時点で私は普通の経理事務の知識・技能しかなく、法人税の申告などは初めてで慌てました。

しかし!こういう事態になっても慌てる事なかれ。
ちゃんと解決方法があるのです。
あ!そうそう、ちゃんと青色申告になっているか確認するのも忘れないように!
(経営者さんに聞いても分からない場合は速やかに所轄税務署に連絡しましょう)


まずは「らくちん法人税」をインストール。

まずは、らくちんソフトのページに行って、「らくちん法人税」をインストール。

体験版でも結構ですが、手書きが嫌な人は購入してしまいましょう。
19,800円です。なお、こういう税務ソフトは大抵1年ごとに更新されるので2年目、3年目も同額必要になってきます。
なので筆者はこのらくちん法人税に計算してもらって、それを申告書や別表に手書きしておりました。



らくちん法人税の使い方

使い方はいたって簡単です。
会計ソフトで全部の取引を入力し、チェックが終わったら、らくちん法人税を開き、法人税や事業税を払う前の利益(または損失)を、 「未払計上前 当期利益(損失)」というところ(オレンジ背景の部分)に入力します。[A]税額表示の部分です。

後は[B]会社基本情報を入力し、[C]事業所情報・税率のところで、会社の所在地の地区を選びます。

[D]別表五(二)期首では、前期に支払った法人税、 法人住民税(道府県民税、市町村民税)、事業税を入力します。※東京23区内は市町村民税が道府県民税に合わさるため、市町村民税はゼロです。
初めての期の場合は何も入力しません。
[H]法人税等納付も同様です。

[E]別表五(一)期首では前期までの利益剰余金(繰越利益)を入力します。初めての期の場合は何も入力しません。

[F]繰越欠損金では、これまでの繰越欠損金を入力します。
(ここではマイナスをつけず普通に数字だけ入力しましょう。)
青色申告の場合、残らず記入して、税金を節約しましょう。
なお、税務上の繰越欠損金と貸借対照表の利益剰余金は別物です。

税務上の繰越欠損金→これまでの赤(損失)を全部足したもの。
(青色申告なら9期分 ※すでに使ってしまった赤は控除されます。 )
ただし、税金の支払いを入れて赤のものではありません
足していく欠損金は交際費などの損金不算入額や法人税額は入りません。
別表4のところの総額の1番下、44行目のところの数字が欠損金になる赤です。

利益剰余金→これまでの(全部の期を通しての)全体損益
例えば、1期目が10万の利益、2期目が3万の損失、3期目が5万の損失だと、3期目の期末(4期目の期首)は2万の利益剰余金になります。

法人税の中間納付があれば、[J]中間納付の部分、記入して下さい。

[K]租税公課ですが、大概の場合は記入は必要ないかと思います。罰金や延滞税などを払った場合に入力します。

[L]利子・配当金ですが、預金利息の収入とそれに伴う税金を入力して下さい。
上の欄が国税、下の欄が地方税です。その他、社債などをお持ちの場合は下の表も記入しましょう(大抵の中小企業はないかと思います^^)。

[M]交際費は、損益計算書の交際費を記入しましょう。損金算入できないものは「控除される費用の額」の欄に記入します。

[N]~[R]は特別な場合を除いて使うことはないでしょう。

[S]未払法人税計上には、オレンジの枠に、右の白枠に表示されている数字を入力します。(ほとんどの場合、ピッタリ計上です。)

[T]繰越損益金・配当・五(一)修正の部分の繰越損益金の部分に、貸借対照表の「利益剰余金」の期末残高を入力します。
※未払法人税の仕訳を入れた後の利益剰余金ですので、仕訳入力お忘れなく。

[U]同族会社判定の項も入力しておきましょう。
※決算書もしくは定款にて調べます。



決算書、科目内訳書、法人概況説明書は会計ソフトで

決算書、科目内訳書、法人概況説明書も、法人税の申告に必要ですが、このような書類は会計ソフトに打ち込んで印刷すると早いでしょう。

会計ソフトの「決算・申告」などというタブを開くと、決算書作成や内訳書一括印刷、法人概況説明書などという項目があると思います。

決算書は自動で集計して印刷してくれますが、他のものは、
自動で計算されないものもあり、手打ちになる場合もあります。
それにしても1つ1つ手書きするよりはマシなので、打ち込めるところは打ち込んで使っています。

私はいつも弥生会計の内訳書一括印刷、法人概況説明書機能を使って手書きの項目を極力減らしています。

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