土木・建築と医療・福祉の資格難易度表

土木・建築系資格、医療福祉系資格難易度表

土木・建築系資格の難易度と医療福祉系資格の難易度をお知らせします。

土木・建築系は、簡単な資格から徐々にステップアップしていけます。

しかし医療福祉は、医師や薬剤師、看護師など、学歴+その資格というパターンもあり、資格勉強を頑張るだけでは足りません。
学校を出ていないと資格さえ受けられないので、早めに進路を決める必要があります。
特に医師や薬剤師は学費も高いので早めにご家族との相談が必要です。

この分野も全体の中でどの位置にあるのかが分かる偏差値を利用して難易度表を作っています。

緑の太字はコストパフォーマンスの高いおすすめ資格です。
労力や費用に対して、効果が大きいということです。
普通の緑字は、労力は大きいが役に立つ資格です。



6.土木・建築部門

土木・建築部門の資格の難易度です。体を使う仕事をされている方が、何か手に職を付けたいときに適した資格です。この部門の資格は、必ずと言っていいほど、運転免許と併用して効果を発揮するので、運転免許をお持ちでない方は、まずは運転免許を取得しましょう。

偏差値

資格 ()内は合格率等

69(~上位2.8%)

・不動産鑑定士(短答式30%、論文式11%)
※難易度は高いが、学歴関係なし。

66(~上位5.5%)

・1級建築士 (学科18%、製図40%)

63(~上位9.7%)

・電気主任技術者第1種 (1次20%、2次13%)

62(~上位11.5%)

・電気主任技術者第2種 (1次23%、2次14%)

61(~上位13.5%)

・マンション管理士(8.4%)

58(~上位21.2%)

・電気主任技術者第3種 (8.4%)

57(~24.2%)

・第一種電気工事士 (筆記42%、技能71%)
※受験はできますが、取得には5年以上の実務経験が必要です。
大学・高専の電気工学科卒業の者は3年以上

56(~27.4%)

・二級建築士(24.3%)
・一般計量士(17%)
・ガス主任技術者乙種(11%)

55(~30.8%)

・危険物取扱者甲種(32%)

54(~34.4%)

・測量士(12%)

53(~38.2%)

・自動車整備士1級(31%)

48(~57.9%)

・第二種電気工事士 (筆記60%、技能74%)
電気屋さんや電力会社志望、もしくはお勤めの方に。

47(~61.8%)

・自動車整備士2級(80%)
・危険物取扱者乙種 1類、4類、5類

45(~69.1%)

・危険物取扱者乙種 2類、3類、6類

42(~78.8%)

・危険物取扱者丙種

40(~84.1%)

・運転免許
※汎用資格に入りますが、土木建築系の仕事は運転免許が必須なので入れておきました。

高校生の方で、建築関係の仕事を望まれて進学を考えられているなら、大学の建築学部などがおすすめ。建築士など受験資格に学歴が含まれるものがあります。電気関係に進みたい方は、大学の工学部・電気工学科などが考えられます。また、高卒であっても、働きながら資格を取っていくという方法もあります。



7.医療・福祉系

高齢化社会の影響で、医療・福祉系はますますニーズが高まっている傾向にあります。
しかし、この部門は難易度も高いせいか、人材不足の傾向にあります。

偏差値

資格 ()内は合格率等

73
(上位1%以内)

・医師(91%)
※司法書士、公認会計士に並んで、最も難易度の高い資格。
最も難易度が高く、需要も高い。

67(~上位4.4%)

・獣医師(75%)

64(~上位8.0%)

・歯科医師国家試験(63%)

63(~上位9.7%)

・薬剤師(63%)

61(~上位13.5%)

・管理栄養士(38.5%)

59(~上位18.4%)

・労働安全コンサルタント(18%)
・労働衛生コンサルタント(30%)
・食品衛生監視員(10%)
・管理業務主任者(21%)

57(~24.2%)

・社会福祉士(27%)
・メンタルヘルス・マネジメントⅠ種(17.3%)

52(~42.0%)

・保育士(19%)

47(~61.8%)

・医事コンピュータ技能検定準1級

45(~69.1%)

・医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
・医療事務管理士(56%)

42(~78.8%)

・看護師(88~90%)
・作業療法士(77.5%)

41(~81.6%)

・メンタルヘルス・マネジメントⅡ種(57%)

40(~84.1%)

・医事コンピュータ技能検定2級(57%)

この部門の資格の多くが、大学に進学する必要があります。
医師になるには、大学の医学部を卒業し、上記の医師国家資格を取得し、その後2年の研修医期間を経て医師となります。医学部は偏差値も学費もかなり高く、学力・財力ともに必要です。
薬剤師は大学の薬学部を、看護師は大学の看護学科もしくは看護学校を卒業し、上記の国家試験に合格することが必要です。
どれもハードな仕事ではありますが、やりがいがあり、また、高収入も見込めます。

最近のトレンドとして医療事務がOLや主婦などに人気ですが、実際には医療事務を取得したからといって必ず仕事につながるというものではありません。また、行うことはコンピュータへの入力作業だけでなく、受付、会計等も伴い、接客力も必要となってきます。こういった資質をお持ちの方であれば、資格がなくても採用される可能性が高い。ただ、労力の割には収入が少ないので相当の覚悟が必要です。


土木・建築部門、医療・福祉部門資格難易度 まとめ

・土木、建築部門は、体を使う仕事をされている方が、何か手に職を付けたいときに便利。
ただ、建築関係は大学を出ていないと取得できない資格もあるので、なるべくなら建築学部など卒業しておいた方がよいでしょう。

・医療・福祉部門の多くは大卒資格が必要です。
社会人がこれから取得しようと思うと、無理ではありませんが、長い道のりになります。

・医療事務などOLや主婦に人気ですが、医療事務の資格を取ったからといってすぐに仕事に直結するわけではありません。また、実際に働いてみて、思っていたのと現実が違うという体験談もよく見られます。医療事務は思った以上に大変な仕事であり、接客力、臨機応変さ、体力といった資質も重要です。また、労力の割には収入も低い。

次のページではどの職種にも向く汎用資格の難易度を紹介します。

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