日商簿記検定2級は、経理事務をする上ではぜひ持っておきたい資格。
日商簿記2級を勉強すると、会計ソフトでただ仕訳を入力するだけでなく、なぜこういう仕訳になるのかが理解できるようになります。
なので、イレギュラーな取引が上がってきても、柔軟な対応ができるようになります。
さらに損益計算書や貸借対照表の見方も分かってくるので、現在置かれた会社の状況や、売掛金の回収状況、買掛金の支払い状況、ひと月の損益など分かってきます。
なので早めの節税対策にも便利。将来、経営者を目指す人も取っておきたい資格です。
簿記はいつの時代もどんな職種でも役立つ資格。
ハローワークでも圧倒的に求人数の多い資格です。
特に経理事務に就きたい方には取っておいて損はない資格です。
難易度:普通。大体合格率35%くらいですが、たまに合格率10%台や40%台など不安定な時もあります。
偏差値に換算すると:53付近 簿記3級は45付近。(資格偏差値についてはこちら)
役に立つ度:★★★★★(日商簿記2級は求人数が圧倒的に多い資格です)
簿記3級は、★★★★(意外と3級も求人数が多い)
知名度:★★★★★
種類:公的資格 主催者:商工会議所 →この資格に関するページはこちら
私が受験したときの学習時間:1日平均1時間くらい。
個人差はあると思いますが、3~4ヶ月もあれば十分受かると思います。
(全くの経理未経験者の場合、3級から勉強を始めると理解がスムーズです。
この場合、4ヶ月くらいの勉強期間を見ておきましょう)
受験料:2級 4,720円(税込) 3級 2,850円(税込)
試験の時期:2級→筆記試験 6月、11月、2月
※会計関連の資格は、税制の改正等で毎年テキスト・問題集が改訂されます。
最新の書籍で勉強されることをオススメします。
一度も簿記を学んだことがない方、経理未経験者の方は日商簿記3級のテキスト問題集をやっておくことをオススメします。
私は経理経験者でしたが、より理解を深めるために3級から勉強しました。
いきなり2級からでも無理とは言いませんが、3級から勉強しておいた方が、2級のテキストに入って理解がスムーズです。
また、3級の教材は大層なものを用意する必要はなく、例題が載っているテキスト1冊あれば十分間に合います。
ここ最近、ハローワークの求人を見てみると、簿記3級の需要が増えています。
受験は2級からと書いておりましたが、上記の傾向により、簿記3級も含めたダブル受験をおすすめします。
2級に入ると、商業簿記の他に工業簿記もあります。
なのでテキスト問題集が2冊になります。
→日商簿記2級 商業簿記のテキスト問題集
→日商簿記2級 工業簿記のテキスト問題集
しかし、工業簿記が増えたからと言って恐れる必要はありません。
テキストをサラッと読んで、問題演習を繰り返せば、十分問題が解けるようになります。
この段階では、電卓をたたいてくり返し問題を解いて、しっかりと基礎を身につけましょう。
また、問題を解いていて分からない部分が出てきたら、テキストに戻るのも必要です。
ここで紹介しているのは、評判がよくkindleにも対応しているパブロフシリーズですが、私が受験したときはネットスクール(TACから独立した会社)のものでした。
取得したのが昔なので名前が変わってしまったようですが、現在はサクッと受かる日商簿記2級テキスト+問題集という感じで販売されているようです。
上記のテキスト問題集で練習をくり返した後は、過去問に入りましょう。
基礎問題とはちがった独特の雰囲気があるので、すぐには解けないと思いますが、あきらめずに。
くり返し解いていたら少しずつ分かってきます。
出題パターンと解き方(現在は未来のための過去問題集という名前になっているようです)は解説が充実しているので、大体分かると思いますが、それでも分からないときはテキストに戻って確認するとよいでしょう。
また、過去問を制する者は試験を制すると言われるくらい大切な部分で、実際の試験で過去問に類似した問題が出てくることもよくあるようです。
私が受験したときは、過去問に類似した問題がいくつか出てきました。
おかげで得点源となり、日商簿記2級は85点くらいで合格。
試験勉強の後半2ヶ月くらいはこの過去問を繰り返すと良いでしょう。
ネットスクールやTACの書籍は分かりやすいので助かります。
余裕があれば、日商簿記2級の予想問題もやっておくとよいかと思います。
私が受験した時は予想問題の類似問題が出題されました。
試験時間は、商業簿記、工業簿記、合わせて2時間で、正答率70%以上を確保する必要があります。
しっかりと勉強しておけば、時間内に解けないと言うことはありません。
落ち着いて解いていきましょう。
試験は、使い慣れた電卓で挑みましょう。
また、写真付きの身分証明書が必要なので、免許証がない方は、マイナンバーカードを作っておくとよいでしょう。試験前になって慌てないように。
合格したら右記のような合格証書がもらえます。
この資格だけでも大変役に立ちますが、日商の電子会計実務検定を取得しておくと、さらに業務がスムーズです。
活用例:日商簿記+会計ソフト:経理事務
決算や分析、確定申告については、自習コーナーを参考にして頂けると幸いです。
なお、電話応対や外部の人との対応がある場合は、秘書検定準1級も取っておくとよいでしょう。
これから経理職に就職される方は、日商簿記2級と秘書検定準1級との組み合わせがおススメです。
また、経理職はエクセルを使う業務が多いので、MOSエクセルエキスパートもおすすめです。
給与計算や社会保険の手続きなど業務の幅を広げたい場合や総務と兼任の場合は給与計算実務能力検定1級もよいですね。