日商簿記2級を取得された後は、会計ソフトを扱う資格を取っておくとよいでしょう。
※掲載していた会計ソフト実務能力検定は残念ながら廃止されてしまいました。
このページは、日商電子会計実務検定とコンピュータ会計能力検定の内容に移行中です。
なお、日商簿記2級を取得されていない方は、日商簿記2級から取得された方が効率的です。
日商簿記2級の知識に加えて、会計ソフトを使いこなせれば、鬼に金棒です。
会計実務能力試験はただ、仕訳を打つだけではなく、期首残高入力などの設定や損益計算書、貸借対照表を見て分析する力も養います。
中小企業の経理は、日商簿記2級と会計ソフトを使用する資格で、大体務まります。
経理パートから正社員経理へのステップアップにもよいでしょう。
経理歴12年の筆者も会計ソフト実務能力検定に大変お世話になりました。
(お世話になっただけに、廃止がとてもさびしいです)
なお、私が受験した当時は「財務会計主任者試験」という名称でした。
当時は1級と2級があり、2級から受験し、その次に1級に受かりました。
残念ながら、筆者が体験し、活用してきた会計ソフト実務能力試験は、廃止に向かっています。
なので、類似資格の候補を2つ挙げておきます。
日商電子会計実務検定:主催者:日本商工会議所
種類:民間資格 合格率:開示なし 役に立つ度:★★★★★(推定)
この試験はなんと、試験の施行から採点、合否判定までをインターネットを介して行う試験。
そして上級は、会計ソフトの導入、活用だけでなく、電子申告・納税システムも含む包括的な内容になっています。キャッシュ・フロー計算書や利益計画(簿記1級の範囲)、資金計画、予算管理等の高度な内容も含まれています。日商簿記2級取得後、初めて受験される方は中級からがよいでしょう。
試験会場にて、ネット上で試験を行う画期的な方式です。
受験料:上級10,290円 中級7,200円 初級4,120円
受験の時期:上級は、10月と2月の年2回。初級、中級は随時。
試験時間:上級は90分、中級は60分、初級は40分です。
コンピュータ会計能力検定:主催者:全国経理学校協会
種類:民間資格 役に立つ度:★★★★★(推定)
合格率:回数によってばらつきはありますが、1級~3級、初級ともには60~70%くらい。
こちらも1級は資金管理やキャッシュフロー計算書、利益計画等高度な内容が含まれますが、上記の通り、合格率が開示され、1級からでも気軽に受けられると思います。
受験料:1級8,200円 2級6,200円 3級3,700円 初級2,200円
受験の時期:7月と12月の年2回。初級、中級は随時。
試験時間:1級は120分、2級、3級は90分、初級は60分です。
財務会計主任者試験の合格率:35~40%くらいでした。
偏差値に換算すると:51付近 (資格偏差値についてはこちら)
※その後、会計ソフト実務能力試験に改名。合格率も60%ぐらいに上がりました。
※さらにその後、残念ながらこの試験は廃止されました。さびしいです。
役に立つ度:★★★★★
種類:民間資格 主催者:一般財団法人コンピュータソフトウェア協会
→この資格に関するページはこちら
私が受験したときの学習時間:1日平均30分くらい。
個人差はあると思いますが、2~3ヶ月もあれば十分受かると思います。
(※日商簿記検定2級を取得されていることが前提です)
受験料:パソコン持込試験 9,000円 パソコン貸与試験 12,000円
(私は、弥生会計をインストールしたパソコンを持ち込んで受験しました)
試験の時期:前期 9月 後期 2月
※会計関連の資格は、税制の改正等で毎年テキスト・問題集が改訂されます。
最新の書籍で勉強されることをオススメします。
会計ソフト資格のテキスト問題集を読み、その中の練習問題をパソコンを使ってくり返し解いておけば大体受かります。
→コンピュータ会計能力検定のテキスト問題集はこちら
→コンピュータ会計能力検定の過去問集はこちら
※日商電子会計実務検定のテキスト問題集は準備中です。
私が受験した頃は、会計ソフトの体験版が入ったCD-ROMがついていたのですが、その後、公式ガイドブック(テキスト問題集)に書かれているURLにアクセスをして、必要事項を入力して会計ソフトの体験版をダウンロードする様式になりました。
体験版ソフトは2ヶ月間使え、その間にパソコンで練習すれば、大抵は習得できます。
私は弥生会計を使って勉強し受験しましたが、職場では、会計王をメインに使っておりました。
どちらも一長一短あります。
自分が使いやすいと思うソフトか職場で使われているソフトを選ぶと良いでしょう。
(私はどちらかと言えば弥生派です)
私が受験した財務会計主任者試験1級の試験時間は120分。
30問の記述をします。60%以上の正答率で合格です。
部門設定や開始残高入力などの初期設定から、仕訳の入力、貸借対照表や損益計算書からの数字の読み取りがあります。
例:10月末の売掛金残高はいくらか。
9月末の経常利益はいくらか、など。
それらの数字を解答用紙に記述します。
落ち着いて入力し解答すれば全然難しくない試験ですが、仕訳の2重打ち、入力漏れ、数字間違いなどのケアレスミスには十分注意して下さい。後から間違いはどこかと探すより、慎重に入力した方が時間が節約できます。時間切れ注意です。
合格したら合格証書がもらえます。
また、簡易版でなく、有料で標準的な合格証書を手に入れることもできました。
会計ソフトの資格は日商簿記2級と併用して役に立つ資格です。日商簿記2級の後に勉強されるとよいでしょう。
※私が受験したときは「パソコン財務会計主任者試験」という名称でした。
残念ながら廃止されてしまい、さびしいです(T△T)。
下記の類似の候補資格は、是非とも存続して頂きたいです。
そしてこれから先、受験者が増え、知名度が上がっていくことを願うばかりです。
「コンピューター会計能力検定」 全国経理学校協会
「電子会計実務検定」 日本商工会議所
候補が2つあり、どちらを受けようか迷われた方は、知名度はどちらも同じ、受験料はコンピュータ会計の方が安く、教材も最新のものが出ており、合格率のデータも出ているので、私でしたらコンピュータ会計の1級から先に受けます。