偏差値でだいたいの資格の難易度を現す「偏差値で見る資格難易度」が思いの外好評でした。
しかし上記のページは、資格自体がジャンル分けされておらず、手持ちの資格や目指している資格がどの位置にあるかしか分かりませんでした。
今回の資格難易度表は、ジャンル分けをし、その道のプロになりたい人がそのジャンルで簡単な資格から徐々にステップアップしていけるようにまとめてみました。
なお、紹介している資格はマニアックな資格は省き、主要なものや役立つものを精選しております。
今回も、全体の中でどの位置にあるのかが分かる偏差値を利用しています。
※緑の太字はコストパフォーマンスの高いおすすめ資格です。
労力や費用に対して、効果が大きいということです。
普通の緑字は、労力は大きいが役に立つ資格です。
法律部門の資格を持っていると、開業だけでなく、一般の会社でも役に立ちます。
司法書士とまでいかなくても、社労士(社会保険労務士)などを持っていると総務部門での仕事が円滑になる、昇給、昇進などのメリットを享受しやすくなります。
最近人気の行政書士も、開業だけでなく、総務部門で勤める場合、様々な法的書類を書いたり提出したりする場面が多いので役に立ちます。
ただ、このジャンルの資格は難易度が高いのがデメリット。
しかし、取得した暁には「達成感」「評価」「実力」という素晴らしい果実を手にすることでしょう。適している人は、大学の法学部卒業者及び在学者、法律系が得意な人で根気のある方、社会科などの暗記系が得意な方などが該当します。
偏差値 |
資格 ()内は合格率等 |
76以上 |
・公認会計士 |
75以上 |
・司法書士(3%) |
65(~上位6.7%) |
・社会保険労務士(8~9%) |
64(~上位8.0%) |
・行政書士(8~12%) |
58(~上位21.2%) |
・通関士(10%付近) |
57(~上位24.2%) |
|
54(~34.4%) |
・ビジネス実務法務検定2級(20~30%) |
50(ちょうど平均) |
・法学検定試験 スタンダード(50~55%) |
高校生の方で、法律部門の職業を望まれて進学を考えられているなら、大学の法学部に進まれるとよいでしょう。
会計や経理部門の資格を持っていると、一般の会社の経理で仕事の幅が拡がります。
日々の仕訳の打込みや記帳だけでなく、分析、しいては確定申告までできるようになります。
最近のハローワークの求人状況を見てみると、日商簿記2級だけでなく、日商簿記3級まで需要があり、取っておいて損はありません。
簿記1級は税理士、会計士などに進みたい方や、大企業の経理に向いています。
偏差値 |
資格 ()内は合格率等 |
76以上 |
・公認会計士
(短答式15%、論文式10%) |
70(~上位2.2%) |
・税理士(各科目18%程度) |
64(~上位8.0%) |
・日商簿記1級(8%) |
62(~上位11.5%) |
・全経上級(16%) |
58(~21.2%) |
・FP技能士1級(学科:12~13%前後、95%前後) |
53(~38.2%) |
・日商簿記検定2級(20~30%)→対策ページへ |
51(~46%) |
・税務会計能力検定1級(75%) |
45(~69.1%) |
・日商簿記3級(50%)→対策ページへ |
43(~75.8%) |
・MOS エクセル エキスパート(60%) |
高校生の方で会計部門の職業を望まれて進学を考えられているなら、大学の経済学部や商学部に進まれるとよいでしょう。会計専門学校もアリです。
システム部門にも、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、ソフトウェア開発、WEB開発などと、種類が分かれています。経験がものを言うので、必ずしも資格が必要とは限らないのですが、ご希望の種類や現在所属の部門に合わせて取得しておくと、業務の円滑化が期待できます。また、会社によっては、昇給、昇進などの目安にするところもあるようです。
偏差値 |
資格 ()内は合格率等 |
72(~上位1.3%) |
・ITストラテジスト(15%) |
70(~上位2.2%) |
・システム監査技術者(13%) |
69(~上位2.8%) |
・プロジェクトマネージャー試験 (13%) |
68(~上位3.6%) |
・ITサービスマネージャー試験
(12.5%) |
67(~上位4.4%) |
・情報セキュリティスペシャリスト(13.6%)
|
65(~上位6.7%) |
・CCNP
|
64(~上位8.0%) |
・オラクルマスター Gold |
63(~上位8.0%) |
・Oracle認定 Javaプログラマ資格(OCJP)Gold |
60(~上位15.8%) |
・応用情報技術者 (20%) |
58(~上位8.0%) |
・Oracle認定 Javaプログラマ資格(OCJP)Silver |
55(~30.8%) |
・パソコン検定1級(40%) |
54(~34.4%) |
・基本情報技術者(25%) |
42(~78.8%) |
・ITパスポート (45%) |
高校生の方でシステム部門の職業を望まれて進学を考えられているなら、大学の理工学部もしくはIT系の専門学校に進まれるとよいでしょう。
この記事では、法律部門、会計部門、システム部門の資格難易度と説明を書きました。
上記の難易度はあくまで目安であり、その人の経験や適性によって違ってきます。
法律部門は、司法書士や行政書士などの士業だけでなく、事務職の総務にも役立ちます。
会計部門は、税理士や会計士などの士業はもちろん、事務職の経理にも便利です。
システム部門の資格は、自分の分野に合わせて取得するとよいでしょう。
例:システムエンジニア→基本情報技術者、パソコン整備士1級、エンベデッドシステムスペシャリストなどの組み合わせ。
ネットワークエンジニア→基本情報技術者、ネットワークスペシャリスト など。
2ページ目では、語学部門、芸術デザイン部門の難易度を紹介します。
3ページ目は、土木・建築部門と医療・福祉部門の難易度をお知らせいたします。
汎用資格(どの仕事にも向く資格)の難易度は4ページ目となります。